〜 遊方ノート

〜 噺のロッキン・オン 〜

遊方を取り巻くさまざまの状況、日々の雑感など自筆エッセーを掲載しています。

〔※ 旧「遊方雑記」を継承したコラムです〕

「髪を切ったわけは?」にロッキン・オン!

前回雑記で書いたけれど、先日映画『しゃべれどもしゃべれども』を鑑賞、終演後の僕はとても爽やかな顔(だったはず)を浮かべていた。

さてその後僕は、天王寺に帰るため、最寄り駅である淀屋橋から御堂筋線に乗りこんだ。もちろん爽やかな顔(だったはず)のままで‥。

車内の座席は空いていた。でも僕は立ったまま。だってお年寄りや荷物を抱えた人が乗ってくるかも知れへんもん。

ちなみに僕も荷物は抱えてた。心地良い感動という荷物を‥。

列車が本町を過ぎた辺りで僕はあることを閃いた。そして心斎橋で途中下車。やはり爽やかな顔(だったはず)を保ったまま‥。

心斎橋には行きつけの美容院がある。僕はそこへ電話をし、爽やかな声(だったはず)でこう訊いた。

「突然ですが、今からいけますか?」

返事は大丈夫ですよとのこと。

当たり前だ。この爽やかな顔(だったはず)にはどんな女神様でも味方する‥。

いつもの美容師さんと軽くやりとりの後、

「どんなふうにされますか?」

と訊かれて僕は、すかさず『しゃべれどもしゃべれども』のパンフレットの国分太一を指さし、

「こんなふうにお願いします」

と返事をした。まるでカリフォルニアの風の様に爽やかな笑顔(だったはず)で‥。

そして数時間後、僕の頭は見事に国分太一になっていた。

しかし鏡に映っているのはどう見ても“すき焼き麩”。

そうかっ。そら元々の顔が違うねんもんなっ!うわ〜、きょうび笑いにもならへんものすごいベタな失敗をしてしもたっ!

ちなみにそれまで爽やかだと信じて疑わなかった僕の顔も、後で美容師さんから聞いたところ、「半笑いで鼻血止まるん待ってるような顔」にしか見えへんかったそうである。

おかげで今年の3月4月は帽子が欠かせない毎日であった。

そしてようやく髪も伸びてこないだストレ−トパ−マをかけてきたばかり。あ〜、やれやれである。

てなワケでここふた月ほど誰かに会う度、「ど−したん?ど−したん?」と訊かれ、不評を買いまくっていた髪型にはこ−ゆ−事情があったのであった。

あ〜あ。40過ぎて、何してんねやろ、俺‥。

2007年04月29日(日)16時58分 記す

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